お寺の建て方@ 浄土宗 安養寺in 神戸

兵庫県神戸市にある、浄土宗安養寺。
阪神淡路大震災で全壊。
その後、たくさんの問題の中で18年がたちやっと本堂再建へ。
日本の伝統的な技法で本堂を作っていきます!
滅多に見ることができない、お寺の建設模様を配信していきます!
日本人なのに、みたことがない、すばらしい日本の技術に見とれてしまってます

日本の伝統建築、お寺に興味がある方は、見学に来てください!

お寺再建で目が行くのが木!


日本には太い木がどんどん少なくなってきていて、また使う人も少ないので、金額もどんどん値上がりしています。


このようにお寺を建てる上でネックになるのが木ですが、その陰で目立たないですが、大変こだわったものが、釘!


釘です!


釘というと、ホームセンターなどで売られていて、簡単に手に入るものですが、今回お寺に使う釘は、普通の釘じゃないんです。


「和釘」という言葉聞いたことないですか?



日本の昔からある釘で、今よく見る丸い釘と違い、和釘は四角の形をしています。
しかも、樽型といい、先は遅く真ん中が膨らんでいて、また頭の方がちょっと細くなります。


不思議な形です。

浄土宗 安養寺 in Kobe

そして、作り方もまた特別です。


刀を作るように、熱した鉄を金槌で打って延ばしていき、形も整えていきます。


お寺に釘を使わせてもらうのに、直接会いに行ったのですが、なんとその時に一緒に釘をうたせてもらいました!
貴重な体験。

もちろん初体験!

作っている方は、「The 職人」という感じのおじいちゃんでした。
名前は白鷹さん
http://www.frkw.com/index010.html

工場?兼、住居のいかにも職人さんの家という感じの家に到着すると、すぐに釘を打つぞということで、一緒に釘打ち。

見本をみせてくれると、いとも簡単に金槌を打ってあっという間に釘の形に。


浄土宗 安養寺 in Kobe

はいどうぞ!という感じで変わると、これが大変難しい。
打つたびに形が変わっていくが、思うように鉄が延びなかったり、思うような形にならなかったり。。
そして、気づけば鉄が冷えて固まってしまう。

手伝ってもらいながら、なんとか釘のような?形のものになりました。

「ある意味名品じゃ」
と笑いながら発した言葉が印象的です。


場所を移動して、今まで作った大きな釘などをみせてくれました。
薬師寺のために作った釘も。


浄土宗 安養寺 in Kobe

話の中で、
「鉄にもいろいろあって、不純物が多い釘は思い通りの形にするのは難しい。
不純物が少ないと簡単に思い通りの形になる」

といっていました。

人間も同じですね。

「我という物をたくさんもっていると、他の人の意見が聞けなかったりして、周りの人と溶け込めなかったり、もめてしまったり、もんくばかりでてします。
でも、そのような我といわれるものがなく、柔軟な心があれば、いろんな人と仲良くでき、いろんな意見を受け止めることができる。


仏教に通じることがあるなと実感。



話はそれましたが、釘の話にもどすと、この和釘は、さびてもOK、木に打ったときも曲がって入っていってもOK、そして、3分の1入れば抜けないというすごいことだらけです。

普通の釘だとまっすぐ入らないとダメですが、和釘は打っていくと自然と曲がって行くみたいです。
堅い部分を避けて、柔らかいところを選んで曲がって奥に入っていく。
そのお陰で一度入ってしまうと抜けないということらしいです。

本当に日本の昔の技術は、考えられていて、すごいの一言です。





お寺を建てるのは大変なことですが、でも、このようになかなか出会えない方に出会え、また日本のすごい技術に触れることができるのは、貴重な体験です。

改めて日本の技術を見直しました。
そして、まだまだ日本のことを知らないのだと実感しています。


安養寺が阪神淡路大震災で前回して、早18年


やっと再建の工事に入ることができました
まだまだ課題はたくさんありますが、大きな第一歩!


できあがるのが楽しみです!!


現在は基礎と、生け垣の上にお寺ができあがるので、階段の工事をしています。


そのことについては、後日触れます。


今回は、再建するお寺の完成画像を公開





浄土宗 安養寺 in Kobe




浄土宗 安養寺 in Kobe-本堂



どうですか?



模型ですが、精巧に作られています。

ほとんど釘やねじ使っていません。

屋根の下の部分の木が組まれている部分は、組んであるだけなのに頑丈で、びくともしません。

少々乱暴に扱っても問題なし(本当はそんなことしたらダメなんですが)

日本の伝統技術で作られた最高の模型です!


これは模型なので10分の1ですが、この本堂が実際にできあがります。


2年後の完成を目指して進んでいきます!!

定期的に、工事の進行状況を行進していくので、なかなか見る機会がない、お寺ができあがっていく様子を!!楽しんでください

「東日本大震災に遭われた方へ一緒に祈りの心を」


京都でちょっと変わったお経(声明)と、雅楽を使ったイベントを行います。


お坊さん(若い人たち)主催


時間 4月3日  午前11時と午後2時半
    4月7日  午前11時と午後2時半


 

場所 京都 法然院http://www.honen-in.jp/
    (ちょうどつばきがみろ頃です)


法然院自体無料で入れます。
このイベント自体をみて頂くのも無料です。


声明は、普段聞いているお経とは違い、声だけでお経なのに音楽を聞いているのような不思議な雰囲気をかもちだすものです。
そして、雅楽(神社で流れている音楽を想像してください)を声明に合わせることで、また不思議な雰囲気になります。


イベントを楽しんで頂きたいて、なおかつ少しでもご協力頂ける方は、募金箱にご寄付をお願いします。

責任を持って赤十字の方に寄付させて頂きます。



お待ちしてます。



これは兄が主催したもので、僕は7日の昼からだけ雅楽の楽器を吹くために参加します。

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